小学生のころ、犬夜叉~コナンを見るのが当たり前だった月曜日の夜。
段々と友人たちがコナン離れをしていく中でずっと変わらずにコナンを追い続けてきました。
ちなみに単行本派です。アニメは撮り溜めして時間がある時に一気に見ます。
何がきっかけでコナンを好きになったのかなんて正直まったく覚えていません。
新一どころか佐藤刑事の年齢すら超えている事実に震えつつ、変わらず単行本を買い続けています。
そして年に一度のお楽しみ。
今年もコナン映画の季節がやってきました!!
私が小学生のころから大好きだった灰原さん。
黒の組織の裏切り者として登場した彼女ですが、少年探偵団のメンバーとの距離もすっかり縮まり、コナンの良き相棒としてのポジションを確立しました。
居て当たり前の存在になったからこそ、映画でメインどころになるようなことはもうないだろうと思っていました。
しかしながら、今年はがっつり灰原の映画でした。
もちろん黒の組織の話であり、赤井さんと安室さんの協力があり、蘭姉ちゃんは強かったです。
それでも、やっぱり今年のヒロインは灰原でした。
※※ここから先はネタバレ含みますのでお気を付けください※※
断片的な感想なので、映画を見ていない方には全く伝わらないと思います。
灰原好きな人には分かると思う。……分かってほしいです。
眼鏡交換
予告映像を見たときからいちばん楽しみにしていたシーン。
"灰原を守るコナン"を語る上では絶対に外せない『黒の組織との再会』での名シーンをここで持ってくるなんて。
お守りと称して自分の眼鏡を灰原にかけるコナン。そのあとの灰原の憎まれ口もたまらない。
「私は変われた。だから信じて」
子どもの言動で人生が変わることがある。
灰原の言葉に説得力があるのは少年探偵団の存在があるから。
とりわけ、唯一「哀ちゃん」と名前で呼ぶことを許している歩美ちゃんの存在はどれだけ大きいんだろう。
組織の気配を感じ一刻を争う中でも寝ている歩美ちゃんの布団をかけ直す灰原。
エンディングで歩美ちゃんが灰原に抱き着くシーンは何度見ても泣いちゃう。
コナンと灰原の眼鏡交換と「私は変われた」のくだりはアニメを見ていないとこの感情の昂りが伝わらないと思うので、気になった方はぜひアニメもチェックしてみてください。
バイバイだね
水中のシーンには正直驚きました。灰原が人工呼吸をキスと表現したのがちょっと違和感だったけど。
幼児化した姿だったにも関わらず組織に捕らえられたならもう一緒にはいられないと考え、別離を決意したからこその想いだったのかなぁ。
そんな灰原が離そうとした手をグッと引き寄せるコナンがずるすぎた。
こんなの…こんなの……!!!
「キミがいれば」が歌詞ありで2番から始まるのが神過ぎる。
灰原から見た江戸川くんって眩しいよなぁ。
音楽に詳しいわけではないので上手く言えませんが、ピンガのラストに繋がっていくところは鳥肌が立ちました。
蘭姉ちゃんに唇を返す灰原
灰原が減圧症になったと思って人工呼吸をするコナンを制し、駆け寄ってきた蘭に自ら口づける灰原。
コナン(新一)の唇を返すと心の中で言った灰原が切なすぎて泣きました。
灰原からコナンへの恋心は明言されていないけど、いつだって真っすぐ自分を守ってくれるコナンが特別じゃないわけがない。
だけど灰原はコナン=新一であることを知っていて、コナンがどれだけ蘭を思って蘭のために動いているかを知っている。
そりゃ返すよ。返すしかないじゃん。
いくら人工呼吸とはいえ、コナンを助けるためだったとはいえ、キスって思っちゃったんだもん。貰ったままにはできないよ。
仮に灰原が江戸川くんを好きだったとしてもその思いが報われることはないし、灰原自身も報われることを望んではいないんだろうなぁと思うとエンディングで涙が止まりませんでした。
灰原が蘭にキスした瞬間、映画館でどよめきが起こっていた中で号泣していた自分が痛すぎる。
平日昼間の空いている館内だと近くに人がいなくて思いっきり泣けるのでお勧めです(笑)
名曲「美しい鰭」
エンディングでボロボロ泣いてしまう最大の理由、主題歌が素晴らしすぎる。
灰原のための書き下ろし?と思うほどの曲だった。
灰原→コナンに対してのような曲で、特に2番からの流れが最高です。
心配性の限界は 超えてるけれどこうやって
コツをつかんで生きて来た秘密守ってくれてありがとうね
もう遠慮せんで放っても大丈夫流れるまんま 流されたら
出し抜こうか 美しい鰭で
離される時も見失わず 君を想えるように強がるポーズは そういつまでも
続けられない わかってるけれど
優しくなった世界をまだ 描いていきたいから
かつて灰原は自分を暗く冷たい海の底から逃げ出してきたサメ、蘭を海の人気者のイルカに例えたことがあります。
エンドロールでこの「美しい鰭」が流れる中、イルカの置物が映し出されるのにもグッとくるものがありますよね……。
最優秀助演賞をキールにあげたい
この映画のヒロインが灰原なら、ヒーローはキールです。女性だけど。
灰原が仕掛けた盗聴器に気付いてウォッカから潜水艦の情報を聞き出す有能ぶり。
映画に登場するたびにジンに撃たれてる気がするんですけど、気のせいですかね。
何度もスパイの疑いをかけられているキール。
直美のお父さんが撃たれるシーンで、自身も目の前で父を亡くした過去を思い出すシーンが辛かった。キールも灰原も、大切な人を自分のせいで失くして、それでも必死で戦っている。
「私のせいで」と泣き叫ぶ直美の気持ちが痛いほど分かるんだろうなぁ。
相変わらずガバガバな組織ですが、今回はジンがめっちゃかっこよかったです。
「クソシステムじゃねぇか」は間違いなく流行語大賞ですね。最高。
あと、ヘリから降りてくるシーンのジンが盛れすぎてません??
ピンガも良いキャラだったなぁ。死んじゃったのが本当に惜しい。
グレースとピンガが同じ声優さんだと知ってかなり驚きました。
村瀬歩さんという声優さんらしいですが、プロってやっぱりすごいですね。
重要キャラはゲスト声優ではなく本職の方がやってくれるとこれだけ物語が締まるんだな……。
色々思い出していたらまた映画館に行きたくなりました。
映画見る → 帰宅して過去回を見る → 「美しい鰭」を聴く → また映画を見たくなる
の無限ループに陥ってます。
名探偵コナンで一番好きな映画は?と聞かれたら「天国へのカウントダウン」と答えていましたが、20年ぶりに私の最高傑作が塗り替えられました。
ありがとうございました!